以前「油・脂・あぶら。私たちがきちんと選ぶ理由について。」で、脂肪酸が体の中で大切な役割をしていることをお話ししました。少しはお役に立てたかな☆
今日は「あぶら」という字がつくものいろいろについて、もう少し一般的なお話を書いてみようと思います。
contents
「あぶら」と聞いいて思いつくものは?
みなさま、「あぶら」や「オイル」と聞いて、何を思いつきますか?
オリーブオイル
キャノーラ油
エッセンシャルオイル
精油
アロマオイル
植物油
バター
マーガリン
ココナッツオイル
ホホバオイル
椿油
亜麻仁油
ざっとあげただけでも、こんなにたくさんあります。では、これらを大きく4つに分類してみましょう^^
脂肪酸
- オリーブオイル
- キャノーラ油
- 植物油
- バター
- ココナッツオイル
- 椿油
- 亜麻仁油
ワックス
- ホホバオイル
脂溶性有機化合物
- エッセンシャルオイル
- 精油
その他
- マーガリン
- ショートニング
- アロマオイル
それでは、一つづつポイントを押さえておきましょう。
脂肪酸について
- オリーブオイル
- キャノーラ油
- 植物油
- バター
- ココナッツオイル
- 椿油
- 亜麻仁油
いわゆる油脂のことで、動物性と植物性に分けられます。普段の食生活では、なるべく植物性のものを摂りましょう。さらに、植物性のものは、気温24度のときに液体のものを「植物油」固体のものを「植物脂」と区別したりします。アロマセラピーのトリートメントで使用するキャリアオイルとかベースオイルとか言われるものは、この植物性の脂肪酸です。
また、食用の植物油を選ぶときのポイントは、下の図のオメガ3と呼ばれるものを多くし、オメガ6と呼ばれるものを減らすこと。現状では、ほとんどの方がオメガ3:オメガ6=1:10くらいになっていると言われており、これを1:2~3くらいに持っていけるとベストだと言われています。
オメガ9については、抗酸化作用などはありますが、とくに積極的に摂取しなくても良いかと思います。以前、なぜか流行ったココナッツオイルはこのオメガ9。しかも植物脂。積極的に食べる必要性を私は全く感じません。マーガリンよりはマシですが。
皮膚に使えば、日焼けの炎症予防などにはいいでしょう。だって、南国のものですものね
(画像はネットからお借りしました。)
あ、そうそう。食に取り入れるときの大切なポイントとして、オメガ3は熱に弱いので、非加熱で摂ること。加熱食(炒め物や揚げ物)には、その他のものを使いましょう。
さらに、オメガ3については人体への利用率を考慮すると、植物性よりもEPAやDHAの状態の魚油の方が断然利用率が良いです。
加熱食の時に使うのに、オススメはごま油。ごま油は加熱することによって、抗酸化力がアップします。焙煎していないものは無味無臭ですので、加熱食のときには最適かと思います。
ほか、油脂の人体にとっての重要な役割については「油・脂・あぶら。私たちがきちんと選ぶ理由について。」をご覧ください^^
ワックスについて
- ホホバオイル
ホホバオイルは、オイルではありません。液体ワックスです。その証拠に、食用のものは存在しません。人の消化システムでは、消化できないのです。ホホバオイルはお値段が少し高いから「高級」なのだと勘違いされる場合がありますが、実はそうではなく、油脂のようにビタミンやその他の栄養素もほぼ入っておらず、それらによるアレルギーが起きにくいから万人に使えるとして「良いオイル」という言い方をされることがあるのですね。
敏感肌の方はどうぞ^^
脂溶性有機化合物について
- エッセンシャルオイル
- 精油
植物性で、「芳香性」「脂溶性」「揮発性」の有機化合物を「精油」もしくは「エッセンシャルオイル」と言います。この「精油」と「エッセンシャルオイル」という言葉は「イコール」の関係です。アロマセラピーを学んだ方にとっては、当たり前のお話ですね。
脂溶性の液体だから「油」「オイル」という言葉を使っていますが、1の脂肪酸(油脂)とは全く違うものになります。ですので、精油を「あぶら」と呼んだり、あぶらと同様の使い方をしてはいけません。
例えばアロマセラピーのトリートメントを行う場合は、1の植物油をベースにし、精油を1~3%に希釈して行います。基本的に、原液ではお肌に用いません。
その他
- マーガリン
- ショートニング
- アロマオイル
もうこれは、「その他」ですから、食べ物でもなければアロマセラピーに用いるものでもないものということになります。まずトランス脂肪酸は、人工のものはダメ。(天然物はOK。例えばヤギの乳の脂肪酸に含まれていたりします。)
植物油は液体で、使い勝手が良くない場合があるから、水素添加して異性体を作ったもの。それがトランス型の脂肪酸です。
図のピンクの部分。「摂ってはダメ」となっていますね。ダメです。
(画像はネットからお借りしました。)
そして、不思議な名前の「アロマオイル」。言葉を冷静に分解してみましょう。
アロマ=香り
オイル=油脂や脂溶性の液体
ということは、香りを楽しむためだけの単なる雑貨です。
例えば植物油に化学香料を添加したものや、アルコールに香料を添加したものも、「アロマオイル」と言って嘘ではないことになります。しかし、アロマセラピー(芳香療法)で使う「精油」「エッセンシャルオイル」とは全くの別物ですので、お気をつけ下さいね。
本日のまとめ
ということで、今日の「あぶら」という字が付くものいろいろのお話し、いかがでしたでしょうか。
まずは植物性を選ぶ。中でもオメガ3(EPAやDHA)をふやす。加熱調理ならごま油。アロマオイルは精油じゃない。マーガリンやショートニングは絶対ダメ(お菓子やパンには大抵入っていますよ)。
みなさまのセルフケアに、少しでもお役に立てたら幸いです。
今日もありがとうございます。
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杉原 美保

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